口臭治療の流れ

問診

はじめに質問表に必要事項を記入していただきます。その後、症状をより深く把握するために、ヒアリングを行います。

検査

口臭の症状に応じて、適宜、検査を行います。

口臭測定
口臭測定器、及び、客観的口臭と呼気ガス臭気を嗅いで確認する方法で、口腔内臭気・呼気性臭気を測定します。
唾液検査
唾液の量と質は、口臭に深く関わっています。唾液の状態を調べることで、口臭の原因を探ります。
※唾液には、口臭のもととなる細菌の増殖を妨げる働き、細菌や食べかすを洗い流し歯の表面や口腔内をきれいにする働きなどがあります。
歯科診査
口腔内の物理的な状態を調べます。口臭の原因となる、虫歯・歯周病の有無、進行度、歯並び、埋没歯(親不知や過剰歯)、過去の治療部位の確認を行います。
※虫歯や歯周病は、繁殖した原因菌そのものによる悪臭、また、痛んで脱落した組織片が発酵して生ずる、発揮性硫黄化合物による臭いを発します。
※歯並びが悪いところ、親不知や過剰歯などには、歯ブラシが届きにくい「不潔域」が生じます。不潔域は口臭の発生源となるので、そこを調べます。
※過去に治療した部位の修復物の内部が腐敗し、臭いを出している場合があります。隣接部に診査用のフロスを挿入して、独特の腐敗臭を調べます。
粘膜所見
口腔内粘膜の、発赤、腫脹、びらん、潰瘍などの症状を確認し、口臭の原因かどうかを調べます。
PC診断
お口のプラーク・コントロール、口腔衛生状態を状態を診断します。縁上歯石、縁下歯石の沈着度を調べます。
舌診
舌の表面を覆う苔(舌苔)の状態を調べます。舌苔は、口臭の原因となります。多すぎるのはもちろんですが、少なすぎるのにも、問題があります。むきだしになった舌の組織が痛み、トラブルや口臭の原因を生み出します。 また、舌運動の確認も行います。舌の運動機能が悪いと、舌苔や食べかすが口腔内にたまり、口臭の原因となります。

診断・治療

口臭の原因はさまざまです。お口のトラブルだけでなく、体の病気からくる臭いが口から出ている場合や、口臭がひどいわけではないのに、ご本人がそう感じてしまっている場合もあります。
口臭の原因が、歯科領域の問題であれば、そのまま治療を開始いたします。

治療では、原因の除去や、マウスコンディショナー、オーラルリンス等を用いたトリートメント、機能を回復するトレーニングなどを行います。
口臭は日常の習慣が大きく関係するため、 医院での治療の他に、セルフケア、日常生活におけるアドバイス等、総合的にカウンセリングも行っております。

また各種検査を行い、診断の結果、必要があれば、各大学病院の口臭専門外来や、口臭と関連の深いドライマウス専門外来等へのご紹介も行っております。

検査における注意事項

精度の高い検査を行うために、診査前や当日に注意していただく事項が、数点ございます。
口臭の検査をご希望の方は、事前にお電話で注意事項の確認をし、ご予約をお取りの上、ご来院下さいませ。

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