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インプラント治療では、インプラント体と、骨がしっかりと結合することが、何より大切です。
  それでは、インプラントはどのようにして、骨と結合するのでしょうか。

  インプラントの材質であるチタンは、人体に異物として認識されません。
  そのため、体が治癒するメカニズムがインプラント体の周辺に及び、結果として、
  生体組織(骨の中)に、インプラントが取り込まれた状態になります。
 
  もし、人体が物質を異物であると判断した場合には、異物除去反応が起こり、その物質を排除するために
  免疫が機能し、周囲の健康な部分にまで、余分なダメージを与えてしまいます。
  (例えば、花粉に対する異物反応が、花粉症として現れるように。)
  インプラントに使用されるチタンは、人体に異物と認識されない物質なので、体の中に存在しても、
  安全性を保てるのです。

  骨にはもともと、本来の状態を回復しようとする性質があります。
  そのため、たとえば骨折した場合、もとのように骨がくっつくわけですが、その回復能力には
  限界があります。

  大きすぎる骨の欠損の場合、骨よりも高い増殖能をもつ線維芽細胞などが、骨のスペースを奪う
  ことがありますし、血管がきちんと構築されない場合もあります。
  そのため、大きすぎる骨の欠損がある場合には、骨組織が沈着するために、骨組みと足場にあたる基盤を
  つくりあげる、骨伝道の処置が必要になります。
  (インプラントのオプション処置としての骨伝道には、GBRという技術があります、)

  インプラントや、それに伴う骨再生が必要なときは、成長ホルモンと誘導因子が放出され、
  骨の局所的な再生を活性化させます。
  古い骨は絶えず吸収され、骨芽細胞により、新しく形成されます(=リモデリング)
  加齢とともに、骨をつくる細胞の数が減少するため、骨のリモデリングは不利になります。
  インプラントには、年齢的な上限はありませんが、ご高齢の場合は、初期固定を得るまでの時間が
  長めになるケースが見受けられます。

  また、インプラントと骨の結合には、インプラントの表面の性状によって差が生じることが研究によって
  明らかにされています。
  表面が潤沢なインプラント体よりも、微少に表面が粗くなる加工を施したインプラント体のほうが、
  十分なオッセオインテグレーション(骨結合)を得られることが報告されています。

  表面がスムーズなインプラント体には、線維性組織が介在しやすいのに対し、粗な表面加工されている
  インプラント体のほうが、より直接的に骨とインプラント体が接触することが判明しています。
  表面が粗いといっても、数十nm(ナノメートル・1000分の1ミリ)の差であり、肉眼では判別できない
  レベルですが、その微少な差が、より強固なインプラントと骨の結合を導きます。

  インプラントが骨結合を得るまでの期間は、余分な刺激を与えずに、安定させることが大切です。
  この期間に不安定になると、骨とインプラント体の間に線維性組織が介在したり、回復が遅れて
  インプラントオペ部周辺の骨や粘膜組織に、ダメージが与えられる可能性があります。

  そのため、インプラントのオペの数ヶ月後に、初期固定が得られてから上部構造(歯冠部)を
  セットするのが一般的です。
  (上部構造セットまでの期間は、仮歯を用いますので、日常生活に支障はありません。)

 

当医院が取材を受け、掲載された記事・インタビュー等をまとめました。 >>メディア掲載記事はこちら

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