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◆◆連載中のコラム「口臭について」のバックナンバーです◆◆ ◆◆よりわかりやすく、読みやすくするために、部分的に改正を加えています ◆◆
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| (8)口臭の分類と治療 | ||||||||||||||||
口臭の原因が、お口の中にある場合について述べてきましたが、それ以外にも、体の病気などが原因でおきる口臭もあります。 ニンニクなど、ニオイのきつい食べ物の摂取のような一過性のものや、タバコなどの生活習慣口臭を除いて口臭を分類すると、下記の表のようになります。
生理的口臭とは、病気や器官の変化に由来しない口臭で、お口の中の腐敗作用により生産されるものです。主に舌背後方(生理的に舌苔が付着しやすい部位)に由来します。これに対する治療としては、口腔清掃、セルフケア支援、マウスコンディショナー、オーラルリンス、漢方等を用いたトリートメント、日常生活におけるアドバイスなどを行います。 口腔由来の病的口臭とは、歯周病、虫歯、ドライマウス(口腔乾燥症)などの疾患、機能低下などによるものです。これには、上記の内容に加えて、歯科医院での専門的口腔清掃、疾患の治療が必要です。また、適宜、機能回復のトレーニングを行います。 体の病気の中には、独特の口臭を発するものがあります。それを、全身由来の病的口臭と分類します。胃腸の機能低下による口臭をはじめ、耳鼻科系の疾患、糖尿病、肝機能障害、腎不全、胃潰瘍、慢性気管支炎なども、口臭を伴います。それらの口臭に対しては、医科で疾患を治療することが不可欠となります。(当医院では、全身由来の病的口臭の疑いがあるときは、提携医院をご紹介しています。) 実際には、ニオイが気になるレベルではない仮性口臭症、口臭恐怖症の場合は、検査結果によるカウンセリング、トリートメント、リラクゼーションなどを行います。これらの症状には、口臭そのものに対する治療よりも、ご本人に「口臭がない」とこを自覚して頂くことが、大切になります。訴えの改善が見られるようであれば、歯科医院での治療を続けますが、改善が期待できない口臭恐怖症の場合は、心療内科等でのメンタルケア、必要になることもあります。
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| (9)口臭が強くなりやすい時 | ||
口臭は、いつも同じ強さなわけではありません。 疲れている時や、緊張している時、ストレスがかかっている時などは、体の免疫のバランスが崩れ、口臭の原因となる菌が繁殖しやすくなり、普段よりもニオイがきつくなりがちです。 疲れを癒し、ストレスをためないことは、全体の健康だけでなく口臭にとっても、とても大切なことです。 また、一日の中でも、ニオイの強さに差があります。 口臭が気になる時、あまり気にならない時があるのに、お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか? 一日の中で、最も口臭が強くなりやすいのは、朝、起きた時です。 寝ている間は、起きているときに比べて、唾液線を刺激することが少ないので、唾液が不足しやすく、夜の間にお口の中で菌が繁殖するために、起床時の口臭は、一日の中でもきついものになる傾向があります。 朝起きたら、きちんと噛む朝食をとって、唾液の分泌を促し、歯磨きをして、寝ている間に繁殖した菌や歯垢、朝食の食べカスを取り除くと、口臭が弱まります。 あと、口臭が強くなりやすいのは、お腹が空いているときや、のどが渇いている時です。 水分の不足から唾液も不足し、お口が渇いてネバつき、空腹や渇きによるストレスも加わって、口臭が強くなりやすいのです。 朝、朝食を食べ、歯磨きをすることで弱くなった口臭が、お腹が空いてくるお昼前には、また、強くなってしまいます。同様に、夕方も空腹や疲れなどで、口臭が強くなりやすい時間帯です。 どちらの場合も、食事を取ると口臭は弱くなりますが、またしばらくすると、お口が臭いやすくなってきます。 口臭が強くなりやすい時間帯には、水分を補給すると、口臭を弱めるとができます。 また、ガムを噛んで唾液の分泌を促すのも、良い方法です。噛むことで緊張を緩和し、ストレスを軽減する効果も期待できます。その場合には、シュガーレスのものを選ぶことをお勧めします。 空腹を解消するために、軽い間食をとるのも一つの方法ですが、甘いお菓子等はお口の中で酸化し、虫歯や歯周病の原因になります。 虫歯や歯周病も、口臭の原因となるので、甘いお菓子を食べた後は忘れずに、歯磨き等、お口のケアをして下さい。
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| (10)口臭チェックの方法 | ||
口臭が気になった時、多くの方は、まず、自分で確認しようと試みると思われます。 ご自身で口臭を確認するには、よく洗ったニオイのしないコップに息を吹き込み、溜まった空気のニオイをかいでみて下さい。 もしくは、ついた匂いがなくなるまで手を良く洗い、口から5センチ程離したところに手のひらを構え、息を強く吹きかけて下さい。跳ね返ってきたニオイが、お口のニオイになります。 これらの方法は、自分のお口のニオイを確認するよい目安となりますが、いくつかの問題点もあります。 溜めたり、間接的に跳ね返ってきたニオイと、直接的に吹きかけられた息は、ニオイの感じ方や強さが異なっているためです。 至近距離で人とお話するときに、相手がどう思っているかが気になる場合には、やはり、この確認の方法ではあまり向いているとは思えません。 また、口腔と鼻の粘膜はつながっている為、自分の息のニオイには慣れが生じ、感じ方が鈍くなっていることが多いです。 あまりいい例えでなくて恐縮ですが、とても臭いトイレに入ったとしても、しばらく経つと鼻が慣れ、感じなくなってくるのと、同じです。 それよりも、家族などの信頼できる人間に、実際に嗅いで確認してもらう方が確実ですが、やはり、それでも問題がないわけではありません。 家族といえども、直接お口のニオイを確認してもらうのは、気が引ける方が多いようですし、信頼できる他人にお願いするのも、現実的にはなかなか難しいものです。 ご家族の方などが、協力して下さったとしても、その方が、本当のことを言ってくれるかどうかは、また別問題です。思いやりや遠慮から、臭っていても「臭くない」と言ってしまう可能性が、少なくありません。 また、本当に臭いがなくて「臭ってない」と言われた場合でも、当の本人が、「気を使ってくれているだけで、本当は臭いのでは?」との疑念を捨てきれない場合もあります。 それ以外の方法としては、歯ブラシを使って、口臭をチェックすることも、可能です。 歯ブラシの毛先を、歯と歯の間、もしくは、歯と歯茎の間に差し込んで、ニオイを嗅いで見るのです。 歯周病などがあった場合には、歯ブラシから独特の強い臭いがするので、驚かれる方も多いと思います。 この方法を行う場合、一つの歯の隙間を確認するごとに、歯ブラシをしっかり水洗いをして、ニオイを落としてから次の歯の確認を行って下さい。 また、あまり一度にたくさん確認すると、鼻が慣れて感じにくくなってしまうので、ご注意下さい。 ただしこの方法は、歯周病や虫歯などが原因の口臭に関しては、やり方を間違えなければ、かなり正確に確認できますが、口腔内の粘膜疾患からの口臭や、生理的な口臭、内臓などの疾患による口臭を確認することはできません。 これらの方法では満足できない方には、歯科医院での、口臭測定器によるチェックを受けることをお勧めいたします。
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| 第十一回:口臭ケア製品について | |
口臭に対する関心の高まりと共に、さまざまな口臭ケアのグッズが市販されています。 マウスウォッシュ、歯磨き、スプレー、タブレット、グミ、キャンディ等、お試しになったことのある方も、多いのではないでしょうか? その様な製品には、カテキンやポリフェノール、シャンピニオンエキス、フラボノイド等、口臭に効果があるといわれている成分を配合したものや、ミントの香りで口臭を抑えるもの、アルコールの殺菌効果で口臭対策を行うもの等、さまざまなものがあります。 口臭ケア製品は医薬品ではないため、個々の製品の効果や、長年の摂取で体にどのような影響が出るかが、科学的に立証されているわけではありません。 しかし、効果を実感できるのなら、個人の責任において、適正な容量、用法を守って利用するのであれば、かまわないのではないかと思われます。 ただ、いくら口臭ケア製品を使用しているからといって、口臭の原因を取り除かないで、そのままにしておくのには、やはり問題があります。 歯周病や虫歯など、お口の疾患が原因の口臭、口腔内のケア不足による、汚れや雑菌のための口臭、全身疾患の影響による口のニオイなどは、口臭ケア製品を使用している、していないに関わらず、解決すべき問題です 口臭には、社会的なマナーやエチケットとしての側面だけでなく、体の状態を測る、バロメーターとしての側面もあります。 安易に口臭ケア製品に頼るのではなく、口臭の原因を正しく把握して、対策を行い、その上で利用するのが、良いのではないでしょうか? 人間には、誰にでも、お口が臭いやすくなる時があります。 朝起きた時、疲れている時、お腹が空いた時、喉が乾いた時、お口が乾いている時、過度のストレスがかかった時、お口の衛生状態が不良の時などは、誰でも多少はニオイが出るものです。 ご自身の口臭の原因、口臭が出やすい時期を正しく把握して、それに適した対策をとり、口臭のないきれいな息を、お保ちになって下さい。
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